アルペジョーネ

ナオです。

お花見の時期はそろそろ終わりでしょうか。

今年は随分時期が早かったようですが、綺麗だったんだろうな~ 想像しています。

そろそろコンサート準備でバタバタし始めています。今週と来週の土曜日が本番です。

ヨーロッパは夏時間ですので、日本との差は7時間になります。ちなみに今日までは8時間でした。

今春のコンサートでは、シューベルトのアルペジョーネ・ソナタを演奏しますが、この曲をチェロで演奏することはかなり難しいです。それは、チェロのための曲ではなく、アルペジョーネのための曲だからなんです。
明日が初日のコンサートですので、今からまた勉強します。

皆さん、アルペジョーネという楽器を知っていますか?

1823年~24年に、ウィーンのギター製造者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーにより発明された6弦の弦楽器なんです。チェロを小さくしたような形で、24のフラットを持っているので、ギター・チェロという別名通り、二つの楽器が合わさったような弦楽器です。バロック時代のヴィオラ・ダ・ガンバにちょっと似ています。
重音は、6弦で弾くのと、チェロの4弦では全く難しさが違います。

このアルペジョーネの楽器のために作曲された曲の中で一曲だけ有名な曲があり、それが、シューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」なんです。

これは、1824年の作品ですが、1871年になって出版されたときには、すでにアルペジョーネは忘れられた楽器になっていたので、まずアルペジョーネが演奏に使われることはほとんどなく、このソナタの演奏は、チェロの曲のように思われています。ヴィオラやコントラバスでも代用されることがありますが、6弦を4弦で演奏するわけですから、どうしても無理があります。

「アルペジョーネ・ソナタ」を練習していて、指番号がやはり難しいですね~

チェロのために作られた曲の中にも、チェロの特徴をよく知らずに作る作曲家がいますが、シューベルトのアルペジョーネ・ソナタは、チェロのために作られたわけではない曲ですから、どうしても無理があるんです。

それでも、何とか最良の運指法を考えながら進めていますが、時にはしっくりこない事もあり、色々悩みながら考え考え勉強を続けています。

学生の時にもこの曲を手がけましたが、その時は、それほど深くチェロとアルペジョーネの楽器の特徴の違いを今ほど深く考えていないで勉強を進めていたらしく、今ほど悩みは少なかったんですが、今回は、この曲と真剣に向き合い考えすぎたせいもあり、大変な曲だな~と色々再認識しました。

でも、学生時代からずっと大好きな曲で、また是非手掛けたいと思っていた曲ですから、勉強していて楽しいです。

シューベルトは、暗い曲が結構多いですが、とにかく歌曲などもメロディーが綺麗すぎてしびれてしまう曲が多いと思います。

シューベルトの「アヴェ・マリア」を弾くたびに、不思議な緊張と心地よさがあります。自分で弾いていて、大好きな曲でも、心からジーンとする曲ってそう多くはありませんが、シューベルトは特別です。

では、あと帰国までもう少しです。

皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。

コメント

  1. K.HIDE より:

    「アルペジョーネ・ソナタ」の練習、たいへんですが、がんばってください。運指に工夫と練習が必要なんですね。

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