マキ & ナオです。
5月16日 (火) 東京文化会館 小ホールにおきまして、「レ・クロッシュ リサイタル ~ニューアルバムコンサート~」が無事終わりました。
ファンの皆さまから温かいメールやお電話を頂き、予想以上の反響にマキ & ナオは、戸惑っています。
心より感謝しています。
東京文化会館での演奏も今年で10回目を迎えました。
1回目からのリサイタルを振り返りますと色々な思い出が溢れてきます。
今年で日本でのコンサートデビュー15周年となりますが、ファンの皆さまに支えてもらいながら、何とか一歩一歩前を向いて歩んできたと思います。
東京文化会館でのリサイタルは、やはり特別な思いがあります。
音響や残響についてもとても満足して演奏することが出来ます。
自分の音が綺麗に響いてくると、次の音がとても出しやすいですし、乗りやすいです。
15年にもなると、お客様は、もう義理の方はいらっしゃらないと思います。
全員がファンの方ばかりです。
皆さんが心から応援して下さるので、あれだけの拍手と声援になると思います。
今年は、アンコールが終わってから、ブラボーだけではなく、はじめて、スタンディングオベーションをレ・クロッシュのリサイタルで見る事が出来ました。
心から応援下さっている事が分かります。
一つここでシューベルト1楽章で拍手が起こった事に対して、アンケートでも色々なご意見を寄せて下さいましたので、少しお話させて下さい。
「常識では考えられない、素人だから?」という意見もありました。
でも、それは違うように思います。
よかったから拍手をした、と言う方が合っていると思います。
チェコ共和国のカルロヴィバリでのオーケストラとの共演をした時に、楽章ごとに拍手が起こりました。
そして、ロシアのサンクト・ペテルブルグでレ・クロッシュ リサイタルやサンクト・ペテルブルグオーケストラと建都300年記念公演でも、マキもナオも協奏曲を共演させてもらいました時に、1楽章ごとにすごい拍手が沸きました。
その拍手を待って拍手の音が切れると、にこやかに指揮者のアレキサンドル・カントロフが次の楽章に入りました。
何でいちいちこんなすごい拍手をするのかな?、と驚いたのですが、公演後に、「上手で感激しないとロシアの聴衆はそっぽを向いて相手はしないんだよ。こうやって1楽章でこんなにすごい拍手が出た、って事は、あなたたちの音楽を認めた上のブラボー拍手なんだよ。曲の途中でいくらなんでもブラボー!とは叫べないから拍手で気持ちを表すんだよ。これは大成功!ってことなんだ!!」と指揮者のカントロフがあとで教えてくれました。
オペラ公演の時に、アリアを歌い終わると、上手なほど拍手の音が大きく長いですが、それと同じ感覚なんだと思います。
昨日のシューベルトのアルぺジョーネソナタの1楽章の拍手、これはもうフランスでも毎回そこで拍手が起こるのです。
あたかも最後っぽいってこともあるし、「いいぞ~次も頑張ってね!」と声援を送ってくれているような拍手を毎回必ず聞く事ができます。
だから、結構シューベルトのアルぺジョーネソナタの1楽章の拍手は好きだし、慣れています。
「1楽章のブラボー!」を意味しているんだな、って感じています。
折角聴いているのに、うるさいな~その拍手は邪魔だよ!と思う方も確かにいらっしゃるでしょうが、これは心理的な気持ちから拍手が出ていると思いますので、もし不愉快に思った人は許して下さいね。
自然現象の拍手だといつも思っています。
クラシックファンの方で、拍手している人を睨んだりはしないで欲しいです。
それだけで、喜んで拍手したことが嫌な思いをしながら2楽章を聴くのは耐えられないでしょうし、「だから、クラシックは敷居が高くて嫌なのよ。ちょっと違う事すると睨むから。」とおっしゃる方も出てきてしまうのです。
みんなで楽しめばいいし、拍手が長すぎて、演奏とかぶってしまったら困りますけれど、規則なんて人間が勝手に決めた事なんですから、自分らしく楽しんでくれたらそれが一番嬉しいです。
マキとナオからの拍手に関しての要望は、曲の最後の最後を耳を傾けてその音を聴いて欲しい静かに終わる曲なのに、早めに拍手をくれる方がいらっしゃいますが、これは、演奏者にとってはとても悲しい事なんです。
だって、最後の静かに終わる余韻を皆で味わいたいところを、そこで水を差すような拍手をされると、折角聴き耳を立てて、その最後の音に集中して聴いている人たちにも申し訳ないし、マキもナオもがっかりしてしまうのです。
特に、サン=サーンス「白鳥」やバッハ=グノー「アヴェ・マリア」などは、音が完全になくなる0になるまで、耳をそばだてて聴いて欲しいと思います。それから少しして拍手をしてくれると嬉しいです。
昨日のアンコールのファンの皆さんの拍手は100点でした。有難うございました!
今回は、「胸が熱くなって泣いてしまいました。」、「涙が出てしまいました。」、「心が癒されるというのを通り越して、もう胸が焼けそうになりました。」と色々な表現の仕方ですが、感想を聞く事が出来ました。
とにかくたくさんの方たちが、レ・クロッシュの音色に感銘して泣いて下さった事実、これはアーティストに取りまして、最高の喜びです。
やっとパリの巨匠の言う「折角日本で演奏するなら泣かせてこないとダメよ!」「上手な演奏でした。」は最高の褒め言葉じゃないのよ。聴衆が胸が熱くなってもう涙が自然に溢れてきた。」と言われたら、これは最高の演奏をしたってことなのよ、と。
演奏中にすすり泣く声が聞こえて来た時、巨匠の言う音に近づいてきたかも、と自分たちでも音に酔ってしまいました。
今後も地道に努力を重ねて、益々音に磨きがかかるように、頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
CD「ロマンス」のCD販売もマネジメントさんたちに販売をしてもらいましたが、50枚近く売れたそうで、大変有難いです。
今日もCDを聴いてくれているのかな~と考えています。
色々な聴き方がありますので、自由に楽しんもらえると嬉しいです。
マキは彩音の世話があるので、東京にいますが、ナオは、祖母が夏に足腰の調子が悪くても、何とか軽井沢の別荘に行きたい、と希望していますので、大掃除と祖母用のベッドを準備するのを手伝いに行く予定です。
もちろん、チェロは持っていきますよ!
静かな木々のささやく中で練習に励みたいと思います。
ファンの皆さま、東京公演にお越し下さいまして、心より感謝致します。
お元気にお過ごし下さい!

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