弓の話

ナオです!

皆さん、お変わりありませんか?

時差によってだと思いますが、日本に帰国するとしばらく朝起きになります。
それで、一日のスケジュールが早めに回転してくれるので、結構能率的な生活が出来ます。

まずは、11月10日のコンサートで、ポッパーの「演奏会用ポロネーズ Op.14」を満足の行く演奏が出来るように頑張りたいです。

週末から3日間だけですが、両親は祖母を連れて軽井沢に行きました。

自分のペースで練習をしようと考えていたら、ラッキーにも、朝から姉が来てくれて、一緒にポッパーの特訓をしました。
デュオ曲は、最初の音取りや曲の事をじっくり考えるまでは一人で勉強した方が能率的ですが、大分出来上がってきたところで、姉のピアノと合わせると、気持ちがよいだけではなく、また新たな発見も出てきて、とても楽しい貴重な時間となりました。

このポッパー「演奏会用ポロネーズ Op.14」は、ヨーロッパではよく弾かれる曲ですが、日本ではあまり多く演奏されていない曲なので、皆さんに是非聴いてもらいたいです。
ポッパーは、超絶技巧の曲ばかりしか作っていない作曲家、と思われがちですが、味わい深い曲も作ってくれているし、何せ、自分自身がチェリストでしたから、とにかく運指も弓の運びもバッチリで、普通チェリストがこうあって欲しい、と願っている事を全部してくれているのが、演奏している身としては最高に嬉しいです。

本当にチェロの仕組みやチェロの運指を良く分からないで作曲している曲も少なくないのですが、ただただチェリスト泣かせだったり、どうも速いパッセージで動く場合、何かしっくりこなかったりすることが多々あるのですが、そう言う点では、ポッパーはほぼ満点なので、演奏していて楽しいです。
「演奏会用」と名前が付いているくらいですから、お客様にも楽しんで頂けると思います。

今夏は、随分弓に執着した生活をしました。
弓もチェロと同じように、ピンキリですが、普通、フェルナンブコ材以外のものを、”ブラジルウッド”と呼ばれていますが、特に良質な弓は、まずフェルナンブコです。

それは、細くても折れず、柔軟性があり強度に優れているからですが、それだけではなく、硬く、気孔がなくて、湿度に強い弓なのです。
フランス製の高級な弓は、すべてフェルナンブコで作られていますが、1800年代などは、どうのようにして、このブラジルにしか生えていないフェルナンブコの木を利用出来たのか、ちょっと不思議なのですが、最初に見つけた人がすごいと思います。
他のブラジルウッドと見た目はフェルナンブコ弓とそっくりなのですが、強度だけでなく、しなやかさなどが全く違います。

ただ、近年はこのフェルナンブコの木が急激に減ってしまい、絶滅が危惧されているそうで、2007年にはワシントン条約での国際取引規制の種としても認定されました。
近年は、破損などからオールドの弓は年々減少しており、それでて欲しい人は増えているという事が主な理由で、この頃はオールド部類に入る弓の価格は暴騰してしています。

僕の今使っている弓、過去の弓、そして、新しく新調した弓は、すべてフェルナンブコ材で出来ている弓で、どれも気に入っていますが、それぞれに特徴があり、高価程軽いですし、音の伸びもよいです。

ちょっと贅沢な事ではありますが、折角素晴らしい弓に巡り合えましたので、今後は、曲の雰囲気によって弓を選んで演奏が出来ればよいと思います。

コンサート時に今まで使用している弓は、パリのチェリストにもとても人気があり、「ナオアキ!この弓売る時は、こちらに声かけてよ!」と言われていますが、愛着のある弓は、中々手放せないものです。
高級な弓だからと言って、パワーが出る出ないは違いますから、曲の雰囲気にこだわりを持って、よい響きを皆さんにお届けしたいと思っています。

では、芸術の秋を楽しんで下さいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました