皆さん、お変わりありませんか?
今日の最高気温は、28度まで上がるそうですが、朝から本当に気温が高いです。
今日は、5月3日!
本来なら、今頃美容室を終え、上野に向かっている時間です…
毎年、東京文化会館に到着すると、荷物を地下の楽屋に運び込み、ホール近辺で昼食を取ります。
ホールに戻りますと、もう調律師さんが調律を午後1時にスタートしていて下さるので、姉が出向き音色についての打ち合わせをし、僕は、楽屋でゆっくりしています。
今年は、マチネのコンサートですから、大分スタートは早かったと思いますが、例年は午後7時開演でしたから…
午後3時になると、ピアノ調律が終りますので、二人で舞台に上がり、リハーサルを開始します。
オケ合わせや室内楽コンサートですと、本番通りに続けて弾いてゲネプロという形で行いますが、僕たち姉弟は、堅苦しい事をせず、気楽に弾きたい曲、合わせたい曲を二人で適当にピックアップし、本番に楽しく弾けるように、ちょっとエンジンを少しかける程度に留めておきます。
以前、真面目なヴァオリニストと組んだ時に、トリオの練習を全曲しっかりし、そのあと部分練習までしたら、本番の時に、集中度が欠けてしまう事がありました。
人それぞれ当日の本番までどのように過ごすかは違うと思いますが、僕の場合は、結構ゆったりした時間を送り、本番のためにエネルギーを残しておくタイプです。
楽屋で適当に飲んだり食べたりしながら、のんびり過ごすのが、性に合っているみたいです。
もう新型コロナウイルス感染の事情でキャンセルになったとはいえ、やはり、5月3日になりますと、毎年開催されます、「レ・クロッシュ リサイタル」の様子が頭をよぎるので、感染拡大防止のためと納得しているとはいえ、やはり悲しいです。
先日、ファンの方から、春の公演がすべて中止又は延期になってしまったそうですが、アーティストさんはそういう時は、何をしているんですか?と質問されました。
今年は、日本デビュー20周年記念コンサートでしたので、20年間、春公演のために、二人でプログラムを決めて、それに向かった頑張っていましたから、プツンと糸が切れてしまったような感覚です。
何だか気が抜けてしまい、しばらくは集中して練習が出来そうもなかったので、メダカの水槽掃除をしたり、楽譜の整理をしたりして時間を潰していましたが、今は、毎日姉と合わせながら、気に入った曲を発掘しながら、運指を考え、勉強に励んでいます。
実は、パリ音楽院時代も、学内演奏会が頻繁に行われていましたので、月に1度は本番があり、ソロであったり、室内楽であったり、又はオーケストラの定期公演だったり、といつも先の予定を考えながらとにかく頑張ってやっていましたから、今回のように予定のない事、先の見通しが全く立っていない事など、生まれて初めての経験です。
しかし、深呼吸をして、じっくり音楽と向き合う充電期間が出来たのは、20年間走り過ぎていた僕たちにとっては、良き時間なのかも知れません。
収入面から言えば、アーティストの生活は苦しいですが、それでも楽しみにして下さるファンがいらっしゃるという事だけで、幸せに思います。
コロナによる、レ・クロッシュのリサイタルの中止又は延期に手を差し伸べて下さるファンの方たちに、心から感謝致します。
ご寄付下さった金額は、次回の延期のリサイタルたのために、役立たせてもらいたいと思います。
春公演のための制作費をすべてどぶに捨ててしまい、招聘演奏会がすべて失われてしまった事は大ショックですが、もう二度とこのような事件が起きないとよいと願っています。
僕よりももっともっと苦しんでいるアーティストたちがいらっしゃると思います。
コロナにより、家賃も食費も出す事が出来ない人たちの事を思いますと、本当に胸が痛みます。
色々国の新しい制度が出来て、全世界の人たちが、穏やかな生活が出来ますように、と祈っています。
では、皆さん、自粛生活のゴールデンウィークですが、お元気にお過ごし下さい。

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