ナオです!
皆さん、もう2020年の最終日となりました。
今年は、新型コロナ感染のために、振り回された一年でした。
春から夏にかけては、じっくり練習時間に充てて、チェロの奏法を見直す時間を作ることが出来ましたが、それでも、これだけ長期に渡ってくると、何だかとてもこの一年を無駄にしたような気持ちでいます。
今日、草津のスキー場の中継を見ましたが、滑っている人はまばらで、とても寂しそうな光景でした。
北海道の函館は、-30度との事でしたが、人気はなく、綺麗にライトアップされていても、人影がほとんどありません。
来年こそ、活気が戻って欲しいです。
僕自身のこの一年での最大の出来頃は、やはり34年半の渡仏生活を終えて、完全帰国した事だと思います。
4歳3ヶ月で渡仏しましたが、印象が強烈だったせいか、変な言葉をしゃべっている日本人と違う顔の人が町中歩いている事、アルザス建築の街並みの事、街中が花で飾られて、「フランスって可愛いところだな。」と思った記憶があります。
コンサートのために帰国していた時は、日本に来てもコンサートが終れば、またパリに帰る、って言う感覚でしたから、こうやって、もうずっと日本に住むという事が、とても不思議な気がしています。
お名残り惜しい気持ちでの完全帰国、と思いましたが、フランスのコロナ感染者が丁度帰国日は、6万人以上の日でしたので、命からがら日本に逃げてきた、と言った感覚で、正直、フランスと別れる事が、思った程悲しくはありませんでした。
しかし、今になって、日本に住むという事は、コンサートのたびに日本に訪れる心境とは違うな、と感じています。
日本のルールなどもまだまだ知らない事もありますので、今後は、日本人としてしっかり生きて行きたいと思います。
毎年、お正月の初練習は、バッハの無伴奏チェロ組曲と決めていますが、今年も一人で「何とかコロナ感染拡大が落ち着き、皆が平和で幸せな、普通の生活に戻れますように!」と祈りながら、演奏をするつもりです。
今年は、ファンの皆さまともお会い出来なくて悲しい年でしたが、来年こそ、ファンの皆さんとお会いしたいと思います。
今後は、コンサートを開催出来ましても、主催者は、椅子の席数を減らしたり、消毒など、とても本番の演奏とは別な意味で神経を使わなければならないですから、お手伝いして下さる方たちは大変だと思います。
コンサートに足を運ぶことそのものが億劫になった、とか、往復の電車やホールで、いつも周囲を気にしながらコンサートを聴きに行くくらいなら、家でゆっくりしていた方がまだまし、と言う方たちもいらっしゃるそうです。
折角コンサートに行くことが生活の一部分になっていた人たちまでも、演奏会を遠くに感じてしまっている人たちがいらっしゃるという事は、とても寂しい事です。
「今年は、レ・クロッシュリサイタルが中止になり、本当にぽっかり穴が空いてしまったような気がします。来年こそ演奏を聴かせて頂けるのを心待ちしています。」と声を掛けて下さるファンの方たちもたくさんいらっしゃるのは事実ですから、音楽が生活の中に今までのように溶け込んで、元の生活に戻って欲しいと願っています。
音楽とは無縁だった方が、友人に誘われて、レ・クロッシュリサイタルにいらした下さった方が、最初の年は、感激はしても、アンコールの時にはかなり疲れてしまったそうですが、毎年レ・クロッシュリサイタルに継続して行くことで、数年後には、アンコール曲を聴いたあとに、「もう終わってしまったのか、もっともっと二人の演奏を味わっていたい。」という気持ちに変わって行き、また一年後をまた楽しみにしています、とサイン会で話して下さった時は、本当に嬉しかったです。
来年こそは、普通の生活を送りたいと思います。
今年は、リサイタルやコンサートすべてが中止となりましたが、1年間応援して下さり、心から感謝致します。
どうぞ、ファンの皆さま、良いお年をお迎え下さい。

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